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「家は3回建ててようやく満足できる」は本当?母との会話から考えたこと

「一生に一度の夢のマイホーム」とよく言われるけれど、「家は3回建ててようやく満足できるものが建てられる」という説もある。
先日、母と話していた際にそんな話題になった。

最初は「いやいや、3回も家を建てるなんて現実的じゃない」と笑っていたけれど、あらためて考えると、この説には一理あるということを感じた。その理由について綴ってみたい。

「2回建てた」両親も抱える後

私の両親は、30代でマンションを購入し、50代で一戸建てを建てている。つまり、マイホーム経験は2回。

最初のマンションは、両親と私・妹の4人で暮らした家。利便性の高い駅近のマンションで、当時の家族にとって、理想的な住まいだったと思う。

しかし、子どもたちが巣立った後、老後を見据えた両親は、戸建てへの住み替えを決断した。(祖父母が住む家の近くで、利便性はそこそこ良すぎないところ)

50代という年齢での建築は、ライフスタイルが固まっていることもあり、こだわり抜いた注文住宅だった。にもかかわらず、母はこう言う。

「やっぱり後悔は色々とあるのよ。だから“3回建ててようやく満足する”って言うのかもね。」

その背景には、マンションの平面生活から戸建ての2階建て生活への変化があったこと。
また、孫が頻繁に遊びに来るようになった現在のライフスタイルは、当時の想定に含まれていなかったことが大きいようだった。(家を建てた当時のわたしは、結婚はしないかなー、孫は期待しないで。なんて豪語していた。ごめん、両親。)


私にとっての「1回目の家」

今は賃貸暮らしだけど、今年購入予定の築25年の戸建てが 私にとっての「1回目の家」となる。

中古住宅ではあるけど、水回りを中心とした間取り変更や、設備の入れ替え、壁紙の選定など、小規模な工事を行う予定。これが想像以上に楽しく、(ほんとうに楽しい)同時に大変でもある。

現在住んでいる賃貸での暮らしから得た経験を活かして、なるべく快適な間取りを目指しているつもりだけど、いざ戸建てに住み始めると、新たな気づきが生まれると思う。きっと、次に活かしたくなるポイントが出てくる。


もし「3回建てる」としたら

ここからはあくまで想像(妄想?)ではあるけど、私が本当に3回家を建てるとしたら、以下のようなタイミングになるのではないかと思っている。

2回目:家族構成が見えたころ

今は2歳の娘が1人いるが、2人目が生まれるかどうか、あるいは何人家族になるのかはまだ未定。

今回の物件は、水回り以外は間取りに手を加えていない。子ども部屋候補のスペースを「このあたりかな?」と想定しつつも、しばらく住んでみてから考えることにした。

もし子どもが2人に増えて、性別が異なる場合は、部屋を分ける必要があるかもしれない。逆に一人っ子であれば、少し広い子ども部屋として活用できる。

加えて、私は将来的に転職も考えている。そんな、家族の形と働き方の変化が落ち着くタイミングで、次の住まいを考えるのが理にかなっていると感じている。

3回目:老後のライフスタイルが確定したころ

私の両親が2回目の家を建てたとき、孫ができるとは思っていなかったようだ。

実際、私は「結婚しない!仕事に生きる!」と豪語し、妹はアイドルに夢中で「一般人の男性には興味がない」と言っていた。
しかし、両親が家を建てて10年もしないうちに、私は子どもを産み、妹も今年出産予定。結果的に「孫多め」な家庭になった。

そして、現実問題として両親の家は、孫を連れた娘家族が頻繁に帰ってくるには不向きな間取りとなっている。段差が多く、布団を敷く広さもなく、どちらかといえばお洒落優先の、変な壁とかある設計。

「もう少し様子を見てから建てていたら、全く違う家になっていたかもしれない」
実家の現状を見て、そう考えさせられた。


長寿化時代の住まい選び

人生100年時代と言われる今、健康に長く生きられる可能性が高くなっている。
だからこそ、住まいも「一度きり」ではなく、家族の形やライフスタイルの変化に応じて、柔軟に住み替えていくという考え方が良いのではないかと思っている。

そのためには、「家を手放す前提」や「資金計画」についても、早い段階からしっかり考えておく必要があるかもしれない。

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好きなこと ▷ 物件の間取りを見ること、暮らしの動線を考えること
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