Instagram
アーカイブ

「ザ・日本家屋」な瓦屋根、意外と悪くないかもしれない

初めて物件を見に行ったとき、まず目に入ったのが立派な瓦屋根だった。

正直、「なかなか気合の入った瓦屋根だな。。。」というのが第一印象。

外壁については、何年かおきに塗装が必要であることは知っていたため、将来的には好みの色に塗り替えることができると。

だけど、この「瓦屋根」は、屋根そのものを交換するとなると簡単ではない。変える必要もないけど、それゆえに建物全体の雰囲気を強く印象付けているのが、この瓦屋根だと思う。

まさに「THE 日本家屋」といった見た目である。

もし自分が新築で家を建てるなら、おそらく瓦を選ぶことはなかったと思う。(いや、絶対なかった。)なんだけど、実際に住むことを考えたとき、この瓦屋根は意外と悪くないかもしれないと思うようになった。

瓦屋根は耐久性に優れている

今回購入した物件は築25年。

戸建て住宅について調べたり、リフォーム業者の方と話をする中で知ったのは、「瓦の寿命は60年〜80年ほど」とされていること。他の屋根材と比べて、瓦は非常に長持ちする。

これは現実的にとてもありがたい点だと思った。

家のメンテナンスにおいて、最も重要なのは「雨漏り対策」だと考えている。雨漏りは屋根や外壁から発生するケースが多く、どちらも定期的なメンテナンスが欠かせない。

外壁はおおよそ25年ごとに塗装が必要だけど、一般的な屋根材であれば同じようにメンテナンスが発生して、結果的に高額な費用がかかる。

これに対して瓦屋根は、ズレたり割れたりしていなければ基本的にメンテナンス不要で、買い替えもほぼ必要ない。非常に手間のかからない屋根材ということになる。

瓦一枚で、家が守られていた

今回の物件購入にあたり、ホームインスペクション(住宅診断)を依頼し、建築士に建物の状態を確認してもらった。

報告書には、以下のような指摘があった。

  • 屋根の端の瓦が1枚ズレている
  • その隙間から雨水が入り、屋根裏に雨染みがある
  • さらに雨水が床下まで伝い、床下にも雨染みがある

つまり、たった1枚の瓦のズレによって、屋根裏から床下まで雨が染み込んでいたというわけだ。

雨染みを放置すると、湿った木材を好むシロアリが発生するリスクがある。そもそも建物全体が腐食したりカビが発生する恐れもあるため、雨染みは放置できない。

そのため、足場を組んで屋根と外壁のメンテナンスを実施することにした。

この出来事で、瓦一枚の重要性を痛感。そして、適切に瓦が載っているだけで家が守られているのだということを感じた。

メンテナンスも最小限で済む瓦屋根

瓦屋根のメンテナンスは、大きな台風の後や、もしくは外壁塗装で足場を組む25年ごとのタイミングで、ズレや割れがないかをチェックしてもらい、必要に応じてその部分だけを交換するもの。

つまり、大きなトラブルがなければ、瓦屋根は60年~80年にわたり、塗装も買い替えも必要ない。非常に優れた耐久性と経済性を兼ね備えている。

今回、雨染みという問題を実際に経験したことで、「屋根が家を守っている」という事実を身をもって理解できた。そして、塗装の必要がなく、メンテナンスも少ない瓦屋根は、コスト面において非常にありがたい存在であると感じている。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

好きなこと ▷ 物件の間取りを見ること、暮らしの動線を考えること
.
.
お時間のある方覗いてってください☺️

コメント

コメントする