2年前、結婚当初はどのあたりに家を買おうか?と夫と話をしたこともありましたが、今ではすっかり賃貸派です。
いつまた家が欲しいと思うようになるのか分かりませんが、今のところわたしが感じている賃貸のメリットをお話ししたいと思います。
持ち家の様々なリスク
リスクとは「危険なこと」ではなく「予測ができないこと」。
リスクを自分自身が負わなくてすむことが賃貸のメリットだと感じています。
地震・災害
西日本に住むわたしにとって、一番近いリスクは南海トラフ地震です。
自分が生きている間に南海トラフ地震がきてしまうことは、ほぼ確実だと思って備えています。
地震以外にも、大雨や土砂災害など、日本は災害大国。
長くどこかの地域に住めば、その土地に愛着が沸いて、自然と家を持つという選択肢がわたしの中にも出てくる時期がくると思っています。
しかし、まだ20代30代では、様々な災害のリスクを自分自身が受け止めきれない、家を持つ覚悟ができていないというのが正直なところ。
地域の変化・テクノロジーの進化
こんなことを考えている人は、あまり(というかほとんど)いないかも...^^;笑
わたしが地方に住んでいることもあり、50年後の地域の姿は全く違ったものになっている可能性があることも、リスクだと感じています。
例えば、現在の街は、電車を中心として、公共交通が蜘蛛の巣のように張り巡らされていて、その「結節点」に大きな街があるので、「公共交通」はキーワードになります。
しかし、自動運転が実用化されようとしている中、公共交通や自動車は今が大きな転換期。
50年後と言わず、25年後のテクノロジーの発展が、どの程度わたしたちの街に浸透しているか、予測ができません。
- 公共交通は自動運転が当たり前になり、バスとタクシーの垣根が無くなる
- 自家用車も自動運転
- 空飛ぶ車の出現
こうなってくると駅チカに住むという概念すら無くなるかも。
今交通結節点となって栄えている場所が、今後も住みやすい場所であるかは分からないと思います。
50年後は、今ド田舎な場所に空飛ぶタクシーの基地ができていて、どこにでも行ける便利な場所になっているかも。
自家用車が全て自動運転になって、高速道路の入口が近い場所が住みやすい場所になっているかも。
自動運転でどこでも自由に行き来できるのであれば、災害が起こりにくい地域に人が集まり始めるかも。
こんなことを考えていると、死ぬまでこの土地に居れば間違いない!という賭けに、まだ出る時期ではないかなと思ったりします。
ホットな場所に住み替えができる賃貸だと、地域の発展の恩恵も、取りこぼさず受けられます。
人生の変化に合わせやすい
子どもがいる場合
子どもが何人なのかと、性別によって、部屋数や間取りが違ってきます。
子どもに合った学校や施設が近くにある場所に引っ越したいし、学校に行きたくないという場合も、別の学区に引っ越すという選択肢も持てます。
もしかしたら、中学校から全寮制の学校に行きたいかもしれないし、海外留学するかもしれないし、何歳で独立するのかによっても、また部屋数が変わってきます。
子どもを持つとなると、部屋数や住む場所を柔軟に変えられることのメリットは、非常に大きいのではないかと考えています。
子どもと一緒に過ごす時間は人生のうちでそんなに長くない
子どもが出来たら家を建てて...と思っていた時期もありましたが、わが家に置き換えると、子どもが20代前半で独立した時には、わたしたち夫婦は40代後半。
夫婦2人の人生後半部分が、かなり長いのではないかということに気が付きました^^;
40代になってから、人生後半の腰を落ち着ける住処を準備しても、遅くないと思います。
転職や転勤
自分自身もちょっとした転勤があるので、職場に通いやすい場所に住み替えたいと思います。
通勤のストレスは本当に大きい問題です。
家族にとっても、通勤時間が長いと負担が大きくなります。
また、転職する可能性も大いにあります。
夫は20代前半で転職をしていて、わたし自身も一生同じ会社に勤めるイメージをしていないので、恐らくどこかで転職しそうな予感...。
家に求めるもの・過ごし方
いま借りている1LDK賃貸は、北向きの部屋なのですが、住んでみて初めて、わが家は北側が案外平気だということに気が付きました。
住む前に1番心配していた、洗濯物が乾かないかもしれないという問題は、引っ越してから洗濯乾燥機に買い換えたため、外に干す機会が無くなりました。
冬は寒いですが、それよりも夏は涼しいので、初夏の夜にエアコンをかけずに寝られることが快適だったりします。
南向きの部屋に住んでみたら、今度はベランダでの家庭菜園にハマるかもしれないけど。
間取りも、いくつか賃貸を住み替えるうちに、自分達が暮らしやすい間取りが分かってくるかなと思います。
家族の暮らし方が定まってきてからでも、家を建てるのは遅くない。
おまけ 新築に住み続けられるのは賃貸
職場の先輩で、住んでいる地域で新築が建ったらそこに引っ越す、ということを繰り返している人がいます。
長くても同じ家を借りるのは4年かな。
ずっと新築に住めるのが賃貸の醍醐味よ。
その発想は無かった...!
その先輩のことは新築キラーと呼んでいます。笑
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